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プレスリリース

ケイデンスのエンタープライズ・システム・レベルの検証ソリューションが、予測可能なソフトウェア、ハードウェア、およびシステムの品質を実現(2006/12/6)

自動化された組み込みソフトウェアの検証、システム全体の管理、
そして新しい高性能エンジンを多様なスペシャリスト向けに統合

電子設計のイノベーションで世界をリードするケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、社長兼CEO:Michael J. Fister(マイケル・J・フィスター)、日本法人 本社:神奈川県横浜市、社長:川島良一、以下ケイデンス)は、12月4日(米国現地時間)、ハードウェア、組み込みソフトウェアおよびシステム・レベルの検証を自動化し、システム全体の管理や新しい高性能エンジンと統合した、業界初のエンタープライズ・システム・レベル(ESL) の検証ソリューションを発表しました。ケイデンスのIncisive(R) Plan-to-Closure Methodologyと統合されたこのソリューションは、システム設計者とCレベルのツールのみを主要な対象としていた従来のエレクトロニック・システム・レベルの手法を、エンタープライズ・レベル全体へと拡張し、実行可能なプランからシステム・レベルの収束までを可能にします。このソリューションにより、抽象的なシステム・レベル・モデルや検証プランからシステム内のIP検証、システムの統合と実証、そして収束に至るまでの設計と検証を行う上で、設計機能の全てにわたって、システムの要求事項が実現されていることを確認できるようになります。

その結果、予測可能なシステム・レベルの品質を実現し、設計の大部分が組み込みソフトウェアで、ハードウェアとソフトウェアの相互作用の検証が大きな課題である家電、ネットワーク、およびワイヤレス機器向けの複雑なシステム・オン・チップ(SoC)の市場投入期間を50%短縮します。
ケイデンスのESL検証ソリューションは、エンタープライズ・レベル全体をカバーする3つの新しいシステム・レベルの革新的技術によって構成されています。

自動化されたハードウェア、組み込みソフトウェア、およびシステム・レベルの検証
先端のハードウェア検証で実証済みの手法を、組み込みソフトウェア、そしてシステム・レベルの検証にまでに適用。

システム全体の管理
実証済みのハードウェア・プランとメトリック・ドリブンの検証管理を、組み込みソフトウェアとシステム・レベルの検証にまで拡張。

高性能エンジン
システム全体の管理およびハードウェア・ソフトウェア自動化環境から、新しいより高性能なエミュレーションおよびSystemCのシミュレーション・モデルへのアクセスが可能。

これらの3つの新しいシステム・レベルの革新は、ESLオプション機能を持つIncisive Enterprise Simulator、Incisive Enterprise Manager、次世代のIncisive Palladium(R) III アクセラレータ・エミュレータ、およびPlan-to-Closure Methodologyにより可能となっています。プロジェクト・マネージャ、システム・アーキテクト、ロジック・システム設計者、ロジック設計者、ソフトウェア設計者、検証エンジニア、さらにシステム実証チームを含む幅広いチームがCadence ESL検証ソリューションを活用することにより、プロジェクト・チーム全体が、共通のシステム要求項目を達成するためにブロック・レベル、チップ・レベル、そしてフル・システム・レベルでシステム内の検証を行うことがことができます。

自動化されたハードウェア、ソフトウェア、およびシステム・レベルの検証
ケイデンスのESL検証ソリューションは、業界初の自動化されたハードウェア、ソフトウェア、そしてシステム・レベルの検証を提供します。これにより、コンストレイント・ドリブンで、かつカバレッジ・ドリブンなシステム・レベルのランダム・シナリオを自動生成します。これらのシナリオは、ソフトウェアのルーティン、ハードウェアの機能、そしてシステム・レベルのインターフェース・トランザクションを組み合わせて使用することにより、修正にコストがかさむ機能性のバグを検出します。

また、GSA(generic software adaptor)が、システム・レベルの自動化テクノロジと共に機能し、環境を変えることなくSoCのソフトウェアが高性能エンジン上で実行できます。新しい検証IPであるソフトウェア・ベースのUniversal Verification Components (UVCs)は、自動化された環境に対して様々なシーケンスによるソフトウェアのサブ・ルーティンを提供し、これらのファンクション・コールのカバレッジを測定します。さらには、機能強化されたSimVisionシミュレーション・インターフェースが、完全に統合されたハードウェアとソフトウェアのデバッグおよび不良解析を容易に実行します。

システム全体の管理
ケイデンスのESL検証ソリューションは、実証されたハードウェア・プランとメトリック・ドリブンの検証管理を、組み込みソフトウェアおよびシステム・レベルの検証にまで拡張し、実行可能なシステム・レベルの検証プランの把握、システム全体を対象としたあらゆる検証作業の追跡および分析、そしてシステム・レベルのカバレッジの数値を積算する機能を含んでいます。これらの管理機能により、さらに予測可能なシステム全体の検証プロセス、広範囲なチーム・リソースのより効率的な活用、そしてハードウェア、ソフトウェア、およびシステム全体のより高い品質保証を実現します。

高性能なエンジン- 新しいIncisive Palladium IIIとの統合
ケイデンスのESL 検証ソリューションは、新しいIncisive Palladium IIIを含む最高性能のエミュレーションおよびSystemCシミュレーション・エンジンと完全に統合しています。Palladium IIIは、最大で2MHzまでのパフォーマンス、従来製品と比較して最大2倍の実行速度、および大幅に向上したFullVisionのデバッグ性能を提供します。また、Palladium IIIは、Incisive Enterprise Simulator のコンストレイント・ランダムでカバレッジ・ドリブンな ESL 自動化機能への高速なトランザクション・インターフェースも備えています。この同じ自動化環境は、SystemCモデルに対してネイティブで、言語の混在に対応し、かつ高速なトランザクション・インターフェースにより、数十KHzから数MHzまでのスピードでリンクすることが可能です。

エコシステムをサポートすることにより、システム・レベル設計とのギャップを解消
ケイデンスは、業界標準のプロセッサ、ソフトウェア・デバッガ、ケイデンスの検証IPであるUVC、およびSpeedBridgeレート・アダプタを含むESL検証ソリューションをサポートする、強力なエコシステムを構築してきました。また、このソリューションは、Green Hills Software社、Wind River Systems社、Freescale Semiconductor社、およびARM社などの業界標準のソフトウェア・デバッガにも統合しており、MIPS社のFS2 hardware/software cross-probing debug solutionsとも使用可能です。

ケイデンスのESL検証ソリューションの詳細は、以下のurlで入手できます。
http://www.cadence.com/products/functional_ver/esl_dt.aspx

各社コメント:
Dr. Handel H. Jones(International Business Strategies, Inc.、Chief Executive Officer)
「業界が45ナノメーター・テクノロジへと移行していくにつれ、我々は製品のライフ・サイクルのコストと、先端のSoCの収益性という大きな課題に直面しています。システム・レベルの複雑さは、ハードウェア、ソフトウェア、そしてシステムの統合が実証プロセスと結びついたエンタープライズ・レベルの検証ソリューションへの需要を今後も増加させるでしょう。システム・レベルでの効果的なハードウェア検証手法、および各設計段階での検証ソリューションを提供するケイデンスのアプローチにより、設計のリスピンの削減のみならず、開発期間を短縮し、コストを削減させることが可能です。」

Mr. Laurent Ducousso (ST Microelectronics)
「ハードウェアとソフトウェアの相互関係の徹底的なテストと品質の保証は、STにおいて検証上の大きな課題です。実証済みの自動化されたハードウェア検証ソリューションと新しいPalladium IIIの高性能なエミュレータに加え、ケイデンスの新しい検証ソリューションは、ハードウェアと組み込みソフトウェアの双方を管理、監視できるメカニズムを提供しています。これにより、多様なスペシャリストが、十分に実証された先端の検証手法を駆使して、各領域をまたぐ課題に対応することが可能になります。」

ケイデンス・コメント:
Steve Glaser(米国ケイデンス、Corporate Vice President of Marketing, Verification Division):
「ケイデンスのエンタープライズ・システム・レベル検証ソリューションは、自動化、管理、そしてパフォーマンスを組み合わせた統合されたアプローチを提供します。この機能の実現により、ケイデンスは、システム全体のプロセス自動化と、様々な設計のスペシャリストの課題の収束のための先駆者となりました。このソリューションの提供は、ケイデンスのPlan-to-Closure Methodologyの一貫として、ブロック、チップ、システム・レベルの予測性、そしてハードウェア、ソフトウェア、およびシステム製品の品質を提供するという、我々の継続的な取り組みにおける主要なステップです。」