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プレスリリース

東芝、設計の精度と生産性向上に向け、同社65nmデザインにCCSテクノロジを標準適用

  (2007/12/8)

〜Composite Current Sourceモデリング・テクノロジにより
モデリング精度が2倍に向上、キャラクタライゼーションにかかる工数を80%削減〜

2007年11月6日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、本日、株式会社東芝(以下、東芝)が、同社の量産向けCMOS5プロセスTC320Cスタンダードセル・ライブラリで、シノプシスがオープンソースで提供しているLiberty Composite Current Source(CCS)モデリング・テクノロジを標準技術として採用したと発表した。シノプシスのGalaxyデザイン・プラットフォームが提供するこの高精度なCCSライブラリを用いることにより、東芝はデザインのインプリメンテーションとそのサインオフ検証を通じて施す設計マージンを最小化できるため、より高度なSoCデザインが可能になる。CCSは、電圧や温度の変動に応じたスケーラブルなモデリングという強力なテクノロジを提供しており、これにより設計者は、低消費電力設計フローを簡素化し設計生産性を向上させることができる。

株式会社東芝 セミコンダクター社 設計技術技師長 吉森崇氏は次のように語っている。「当社では、65nm設計フローを整備する初期段階から、Current sourceモデルを採用する必要があると判断していました。シノプシス社のCCSと他社のCurrent sourceモデリング技術を様々な角度から評価した結果、厳格な精度とスケーラビリティの実現という当社の判定基準に合致したのはCCSでした。CCSを用いることによりモデリング精度は2倍以上も向上し、回路シミュレータ HSPICE比で5%の誤差という精度から2%という精度になりました。さらにCCSは、電圧や温度の変動に応じてスケーラブルにモデリングできる非常に柔軟性の高いテクノロジであり、設計フロー、とりわけ多電源デザイン向けのフローを簡素化できます。このソリューションによって当社の設計者は、設計生産性を向上し、ライブラリの数やキャラクタライゼーションにかかる工数を削減できます。」

CCSモデリング・テクノロジは、オープンソースで提供しているライブラリ・モデリング標準であるLibertyの一部であり、モデリング精度が非常に高いだけでなく、タイミング、シグナル・インテグリティ、パワーといったナノメータ・デザインで顕著になる設計要素を包括的にモデリングできる。電圧変動に応じたモデリングができるため、ダイナミックな電圧変動や周波数変動、multi-Vt、multi-Vddなどに対応した最先端の低消費電力設計フローを簡素化できる。CCSモデリング・テクノロジは、Galaxyデザイン・プラットフォーム全体を通じて適用できる。またCCSモデリング・テクノロジを用いたライブラリは、ファウンダリ、IPベンダ、IDMなどの主要企業各社から提供されており、エレクトロニクス業界で急速に普及しつつあるテクノロジとなっている。

シノプシス インプリメンテーション・グループ 上級副社長兼ジェネラル・マネージャのAntun Domicは、次のように述べている。「65nm以降の製品開発で半導体業界が必要としているモデリングの要求を満たすためには、単体で複数の要素をモデリングできるCurrent sourceモデルが必須です。Liberty CCSベースのIPのリリースや、東芝様のような業界を代表するIDM企業各社によるCCS採用が相次いでおり、当社はLibertyが今後も業界のライブラリ・モデリング標準であり続けることに自信を深めています」

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、IC設計向け電子設計自動化ソフトウェア(EDAツール)の世界的リーダーである。最先端技術を用いたエレクトロニクス・システムやICの設計プラットフォームと検証プラットフォーム、製造容易性と歩留まり最適化のためのソリューション、および設計資産(IP)やデザイン・コンサルティング・サービスを世界中のエレクトロニクス市場向けに提供している。これらのソリューションにより、複雑なICおよびエレクトロニクス・システムの開発と製造を実現する。広範囲にわたるソリューションを通して、パワー・マネージメント、歩留まり確保までの期間短縮、システムレベルからシリコンまでを網羅する総合検証など、設計者と製造者が今日直面している重要課題に対応している。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジアなど60ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。