プレスルーム

シノプシス、業界初のTLM-2.0準拠USB 3.0モデルを発表

2010年1月2日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計ツールの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Open SystemC Initiative(OSCI)のTLM-2.0 API仕様に準拠したSuperSpeed USB 3.0のトランザクションレベル・モデル(TLM)の提供を開始したと発表した。これらのモデルは、シノプシスのDesignWare SuperSpeed USB 3.0デバイス・コントローラIPとxHCIホスト・コントローラIPを、TLM-2.0でモデリングしたものである。このモデルにより、RTLや実チップが完成する前の段階でソフトウェア開発/検証/アーキテクチャの検討を開始するための開発環境構築が容易になる。このモデルは、他のDesignWareインターフェイスIPのモデルも含めて100以上のTLMからなるDesignWare System-Level Libraryの一部となる。

SuperSpeed USB 3.0の先端SoCへの搭載が進み、ソフトウェアの複雑性が増加するにつれて、関連する組み込みソフトウェアを可能な限り早く開発する必要性も増大してくる。DesignWare SuperSpeed USB 3.0インターフェイスIPと、そのLinuxドライバの間での相互検証を終えて、すぐに利用できる状態で提供されるSuperSpeed USB 3.0 TLMの存在により、SuperSpeed USB 3.0インターフェイスを搭載したデザインのバーチャル・プラットフォームの開発を迅速に行えるようになる。

バーチャル・プラットフォームは、チップのRTLや試作が完成する遥か前段階で、チップを構成するハードウェアのソフトウェア・モデルを用いて作成された仮想プロトタイプ環境であり、これによってハードウェアと組み込みソフトウェアの平行開発とデバッグが可能になる。今回のSuperSpeed USB 3.0 TLMは、DesignWare System-Level Libraryが提供する他のモデル群と同様、シノプシスのバーチャル・プラットフォーム Innovatorや機能検証ソリューション VCSをはじめとする、IEEE1666仕様に準拠したあらゆるSystemCシミュレータ上で使用できる。TLM-2.0に準拠した技術であれば、異なるベンダから提供されるシミュレータやモデルを使用しても容易に統合できる。

MCCI社 CEOのTerry Moore氏は次のように語っている。「シノプシス社が提供してくれているバーチャル・プラットフォームベースのソフトウェア先行開発環境は、当社がUSB 2.0やSuperSpeed USB 3.0向けソフトウェアを提供する際の開発期間や製品全体のコストの削減にとって重要な役割を果たしてくれます。シノプシス社のInnovatorやDesignWare System-Level Libraryを使って作成したUSB環境のバーチャル・プラットフォームは、当社や当社のお客様にとって計り知れないほど貴重なものとなっています。バーチャル・プラットフォームがなければ、当社のUSB向けソフトウェアを、お客様の製品開発期間に合わせてこれほど早期にお客様のシステム向けにご提供することはできません。当社ならびに当社のお客様の貴重な開発期間の節約に非常に役立ってくれています」

シノプシス システムレベル・ソリューション・プロダクト・マーケティング担当ディレクターのFrank Schirrmeisterは次のように述べている。「シノプシスは、USB IPのリーティング・カンパニーであり、その高度な専門知識を活用して、高品質かつ包括的なSuperSpeed USB IPソリューションとその技術サポートをご提供しています。当社がご提供しているDesignWare SuperSpeed USBインターフェイスIPのTLM-2.0準拠モデルにより、お客様各社は、製品を最大限早く市場投入するためにハードウェアとソフトウェアの平行開発を進めることができるようになります」

DesignWare System-Level Libraryは、シノプシスのSoftware-to-Silicon検証ソリューションを構成するモデル・ライブラリ群である。Software-to-Silicon検証ソリューションは、複雑化が進むSoC開発向けに提供されているソリューションであり、組み込みソフトウェア開発/システム・バリデーション/機能検証/回路シミュレーション向けの実績豊富なソフトウェア・ツール、ハードウェア製品、IP、メソドロジ、技術サービスからなる業界で最も包括的なソリューションである。このソリューションは、ラピッド・プロトタイピング・ソリューション Confirma、機能検証ソリューション VCS、DesignWare IP、DesignWare System-Level Library、バーチャル・プラットフォーム Innovatorなどで構成されており、組み込みソフトウェアの早期開発/検証を可能にするモデルベースのバーチャル・プロトタイピングとFPGAベースのラピッド・プロトタイピングのハイブリッド環境を提供している。

<出荷時期>
SuperSpeed USB 3.0のTLM-2.0準拠モデルを搭載したDesignWare System-Level Libraryは、既に提供を開始している。DesignWare System-Level Libraryのライセンスを所有しているお客様は、通常のメンテナンス・アップグレードにより入手可能。

<DesignWare IPについて>
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みのインターフェイスIPならびにアナログIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるインターフェイスIP群は、デジタル・コントローラIP/PHY/検証用IPからなる完全なIPソリューションとして提供されており、USB/PCI Express/DDR/SATA/HDMI/ MIPI/Ethernetなど業界で広く採用されているプロトコルを実装するための各種IPを提供している。またアナログIPファミリーも、アナログ・デジタル・コンバータ/デジタル・アナログ・コンバータ/オーディオ・コーデック/ビデオ・アナログ・フロンロエンド/タッチスクリーン・コントローラなど、多岐に渡る。
さらにシノプシスは、シリコン完成前の段階でソフトウェア開発を開始するために必要となるバーチャル・プラットフォームを作成するためのSystemCベースのトランザクション・レベル・モデル群も提供している。
DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/designwareより入手可能。
DesignWare IPコミュニティーへのご参加はこちらから。http://twitter.com/designware_ip

<シノプシスについて>
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のソフトウェア、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。設計/検証/IP/製造/FPGAの各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど65ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

# # #

Synopsys、DesignWare、VCSは、Synopsys, Inc.の登録商標です。
SystemCは、Open SystemC Initiativeの商標であり、使用許諾契約に基いて使用しています。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。


<お問い合わせ先>
日本シノプシス合同会社 
フィールド・マーケティング・グループ藤井 浩充
TEL: 03-5746-1780
FAX: 03-5746-1781