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メンター・グラフィックスのCatapult C Synthesis、SystemC合成に対応しフルチップで合成機能を拡張

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、Catapult C SynthesisツールがSystemC合成に対応し、フルチップでの合成機能を拡張したと発表しました。これにより、これまでのCatapult C Synthesisのアルゴリズミック、コントロール・ロジックおよび低消費電力合成機能に加えて、複雑なバス・インタフェースやSoCインターコネクト、TLM2.0ベースのESLフロー等、SoC特有のニーズに対する効率的な処理が可能になり、Catapult C Synthesisのフルチップ合成の適用範囲が拡大されました。

Catapult C SynthesisのSystemCソース記述サポートは現在のANSI C++入力を補完し、高位合成ユーザは自社のメソドロジに最適な業界標準高位合成言語を選択できるようになりました。Catapult C Synthesisは、SystemCのサイクルベース記述をサポートし、さらに従来のソリューションを超えてトランザクション・レベル合成のサポートも提供しています。

二言語によるサポートはフルチップ高位合成のためのメソドロジとして理想的
純粋なアンタイムドANSI C++の抽象的ソース記述に対する優れたサポートに加えて、Catapult C Synthesisは、サイクル精度のSystemCに対応し、モデリングにさらなる精度を加えました。このユニークな二言語によるアプローチは、設計者に対して幅広いモデリングおよび合成の選択肢を提供します。Catapult C SynthesisユーザはSoCのバス・インターコネクトで見られるような複雑なインタフェース・プロトコルをタイムドSystemCソースで記述しながら、残りの機能設計は純粋なアンタイムドのANSI C++に保つ、ということが可能となります。また、ユーザは構造や階層の扱いについて、SystemCモジュールで表現することもできれば、ファンクション、ループまたはスコープなどC++の自然なバウンダリから階層を推定させることも選択できます。その結果、既存の合成可能なSystemCモデルをCatapult C Synthesis環境で活用し、アンタイムドのANSI C++ソースとリンクする標準バスベースの手法が実現できます。

メンター・グラフィックスはその技術的優位性を強化するため、既存のSystemC高位合成ツールで一般的なタイムドSystemCのサポートにとどまることなく、抽象的なSystemCのFIFOによる通信やTLMベースのESLフローのサポートも追加することにより高位合成とESL手法の調和を可能にしました。従来、SystemC合成ツールはクロックと信号に基づいたコーディング・スタイルを設計者に強いてきましたが、トランザクション・レベル・モデリングがSystemCの最も広範な利用方法として出現しました。最近の調査ではSystemCユーザの80%以上が、サイクル精度よりも上位のトランザクションによるモデルを好んで使用しており、今日ではアーキテクチャ分析や仮想プロトタイピングといったほとんどのESL設計はTLMをベースとしています。Catapult C Synthesisは、OSCI TLM2.0のアプローチに準拠したモデリング・スタイルをサポートすることで、ESLフロー、手法、ツール、たとえばメンター・グラフィックスの包括的なESL設計、検証、合成用プラットフォーム、Vista等と、強力な連携を実現します。

「メンター・グラフィックスが実績あるCatapult C Synthesis高位合成フローにSystemCのサポートを追加したことを大いに歓迎します。富士通マイクロエレクトロニクスは当初よりSystemCの標準化を推進してきましたが、今回の追加サポートによりCatapult C Synthesisと当社のシリコン・テクノロジ・ライブラリを使用する相互のお客様にさらなる柔軟性を提供し、さらに幅広いアプリケーションの課題に対応できるものと期待しています。」富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 共通技術本部 SoCソリューション統括部長代理 長谷川 隆氏はこのように語っています。

「メンター・グラフィックスのCatapult C Synthesisツールは、二言語の長所である精度と抽象度の適切なバランスを実現しています。サイクル精度のサポートにより設計に対する細かなコントロールや、既存の合成可能なSystemC IPの利用が可能になり、一方でSystemC-TLMに対するユニークなサポートにより他の高位合成ツールにはない抽象度を提供してくれます。Catapult C Synthesisはお客様のESLフローの成功に役立ち、当社だけでなく電気、自動車や多くの事業に好ましい影響を与えてくれると確信しています。」株式会社プライムゲートの代表取締役社長 梅田 芳直氏はこのように語っています。

「Catapult C Synthesisの高位合成言語サポートをANSI C++とSystemCの両方に拡張することで、メンター・グラフィックスは標準およびインターオペラビリティへの継続した取り組みを実証しています。特に、SystemC TLMと高位合成の統合は、半導体業界全体で抽象度の向上および設計全体の生産性向上を可能にするでしょう。」メンター・グラフィックス、Design and Synthesis Division、Vice President and General Manager、Simon Blochはこのように語っています。

Catapult C Synthesisについて
Catapult C Synthesisは、純粋なANSI C++およびSystem CソースからコントロールおよびアルゴリズムRTLのマルチブロック設計を自動的に生成します。このプロセスにより、設計者は設計を詳細に検討する時間と自由度が得られ、完全に最適化されたハードウェア実装を短期間に完成することができます。結果品質を損なうことなく検証済みのRTLを完成するまでの時間を加速することにより、Catapult C Synthesisは今日のASIC設計が直面する設計と検証の課題に取り組むための大幅な生産性向上を可能にします。Catapult C Synthesisは、Gary Smith EDAの調査により、3年連続で高位合成ツールのマーケット・リーダーとして認知されています。

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックスは、EDA(Electronic Design Automation)のテクノロジ・リーダーとして、高性能な電子機器を短期間でよりコスト効率よく開発するためのハードウェアおよびソフトウェアのソリューションを提供しています。ますます複雑化する基板およびチップ設計の世界でエンジニアが直面する様々な設計上の課題を克服するための革新的な製品およびソリューションを提供します。メンター・グラフィックスは業界で最も幅広いクラス最高の製品ポートフォリオを有し、EDAベンダとして唯一組込みソフトウェア・ソリューションを持っている企業です。メンター・グラフィックスについての詳しい情報はhttp://www.mentorg.co.jpをご覧ください。

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